春恒例の鉄粉汚れの除去を行いました。
鉄粉汚れとは?
一般的には塗装面に食い込んだり、付着した鉄粉が錆びて(酸化して)茶色くなったものを言います。
塩分を含んだ海風が当たる地域(塩害)や、降雪地域の冬は道路に融雪剤を散布されることが多く、鉄粉の酸化が促進されてしまいます。
この鉄粉汚れ(錆)を長く(何年も)放置すると塗装面深くまで錆が侵食し、DIYでは除去しきれなくなるので早めの対処が必要です。
鉄粉汚れの除去方法
DIYで出来る鉄粉汚れの除去方法はいくつかありますが、私は「鉄粉除去クリーナー」と「ねんどクリーナー」を併用しています。
鉄粉汚れの除去作業の流れ
- 「洗車」:傷の原因となる砂や埃を落とします。
- 「鉄粉除去クリーナー」:化学反応により鉄粉や錆を溶かし、汚れを除去します。
- 「ねんどクリーナー」:塗装面に付着した鉄粉や、しつこい汚れを落とします。
- 「コーティング剤」:艶出しと塗装面を保護します。
鉄粉除去クリーナー
鉄粉除去にいきなり「ねんどクリーナー」を使うと、あっという間に使えなくなるので、必ず「鉄粉除去クリーナー」を使って出来る限り錆汚れを落としています。
個人的に鉄粉汚れを溶かす効果はメーカーによって大差ないと思っているので、そのときに一番リーズナブルな製品を選んでいます。
私はボディが濡れた状態のまま「鉄粉除去クリーナー」を使っています。(拭き上げるのが面倒なだけです)
「鉄粉除去クリーナー」をスプレー後、数分で鉄粉汚れが紫色に反応してくるので5分ほどそのまま放置します。
ある程度反応が落ち着いたら柔らかいスポンジやマイクロファイバークロスで鉄粉を絡めとるつもりで優しくこすりながら水で薬剤を洗い流します。
鉄粉汚れが多い部分は「鉄粉除去クリーナー」→ 水洗いを2~3回繰り返しますが、しつこい汚れは最終的に「ねんどクリーナー」で落とすので、ある程度のところで妥協します。
私が「鉄粉除去クリーナー」を使用するときは、ボンネットやフロントドアなど、大まかに範囲を分けて様子を見ながら作業を進めています。
かかってもそれほど気にしていませんが、一応塗装面以外には(ゴムモールや未塗装樹脂パーツなど)薬剤をスプレーしていません。ただしレインクリアリングブルーミラーには悪影響があるかもしれないので薬剤がつかないように注意しています。(マスキングはしていません)
ねんどクリーナー
「ねんどクリーナー」は鉄粉の除去だけではなく、虫の死骸や鳥の糞など、頑固な汚れを落としてくれるので1年中活躍してくれます。
「ねんどクリーナー」は柔らかくなるまでしっかりと練って、水を流しながら縦・横と直線的に軽くすべらせながら汚れを落としていきます。
無理に力を入れたり、接触面が汚れた状態のまま使用し続けると塗装面を傷めることがあるので注意してください。
塗装面のザラザラは鉄粉の可能性が高いので素手で確認しながら「ねんどクリーナー」を使うと確実なのですが、水が冷たいので「防寒テムレス」をはめて作業を行いました。
汚れが目に見えない部分は、「ねんどクリーナー」をすべらせて抵抗が無くなれば(手ごたえが違うので)良しとしてボディ全面を処理しました。(我流なので真似される方は注意してください)
昨年秋にボディ全体を「ねんどクリーナー」で処理したせいか、今年の鉄粉汚れは思いのほか少なく「鉄粉除去クリーナー」もあまり消費せずに目に見える鉄粉汚れは、ほぼ除去できました。
年に2~3回「ねんどクリーナー」でボディ全体を処理した方が春先に手間が掛からずに良いかもしれません。
鉄粉除去作業の仕上げにコーティング
鉄粉除去作業の仕上げにコーティングを施します。塗装面の保護に関しては賛否両論あると思いますが、汚れは落ちやすくなります。私がコーティングする一番の目的は艶出しです。
コーティング剤はシュアラスターの「ゼロウォーター」を使用しています。耐久性は微妙ですが、コーティング直後のスベスベ感とツヤツヤ感は抜群です。
水滴が残りづらい親水タイプで取り扱いが簡単なところも気に入っています。トップの写真は「ゼロウォーター」を使用した後に撮ったものです。
コーティング剤やワックスの注意点
ウインドウにはコーティング剤やワックスが付着しないように注意してください。ウロコ取りなど下地処理直後や撥水コーティングされていれば気にならないと思いますが、油膜やウロコがあるとムラや汚れが強調され、視界が悪くなります。
私はまんまとコーティング剤を含んだ水がウインドウを流れ落ち、ウロコを際立たせてしまったので日を改めて「ウロコ取り」を行いました。
無塗装樹脂パーツのコーティングは?
無塗装樹脂パーツのコーティングも予定していますが、天気の良い日が続く必要があるので今のところ様子を見ています。
去年白化させてしまったリヤワイパーはコーティング後、黒い状態をキープできています。詳しくは過去の記事をご覧ください。
5月中には無塗装樹脂パーツのコーティングを行う予定なので作業完了後、ウインドウのウロコ取りとは別に記事にしたいと思います。
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