少しでもバッテリー上がりのリスクを減らすために「CLESEED SC-170 ソーラーバッテリーチャージャー」を取り付けました。
CLESEED SC-170 ソーラーバッテリーチャージャー
「CLESEED SC-170 ソーラーバッテリーチャージャー」本体は防水仕様です。※ケーブル接続部は除く。
UV保護、温度保護(‐37℃/79℃)、過充電・放電防止装置内蔵、逆電流防止機能付き。発電中は青色LEDが点滅します。
仕様
- 太陽電池:耐熱アモルファスシリコン
- フレーム材質:ABS樹脂
- 最大出力:2.5W
- 最大出力電流:167mA
- 適用バッテリー電圧:DC12V
- 動作周囲温度範囲:-40℃ ~ 80℃
- 本体ケーブル:2.3m
- ワニ口ケーブル:約38cm
- シガーソケットケーブル (0.5A):約37cm
- 車用ヒューズボックス取付キット (5A):約2.5m
- バイク用取付キット (1A):約36cm
- サイズ:352(W) × 125(D) × 12(H) mm
- 重量:0.6 kg
付属品
取扱説明書
日本のメーカーが販売している製品なので、きちんとした日本語の取扱説明書が付属しています。(製造は中国)
ワニ口クリップ
直接バッテリーに繋げる場合に使用します。
赤いワニ口クリップをバッテリーのプラス(+)、黒いワニ口クリップをバッテリーのマイナス(-)に接続します。
シガーソケットプラグ(12V DC)
シガーソケットに [常時電源] が流れている車にのみ利用できます。
C-HRに搭載されているシガーソケットは [常時電源] ではないのでなので使用できません。
バイク用取付キット
直接バイク用バッテリーに繋げる場合に使用します。
赤線マル端子をバッテリーのプラス(+)、黒線マル端子をバッテリーのマイナス(-)に接続して使用します。
車用ヒューズボックス取付キット
車でバッテリーへの直接接続が困難な場合に使用します。
先端のヒューズはヒューズボックスの [常時電源] のヒューズと差し替え、Y字端子をボディアースに接続して使用します。配線途中には5Aの管ヒューズが接続されています。
先端のヒューズは15Aなので、[常時電源] の指定ヒューズが15A未満の車には使用しない方が良いでしょう。
『平型』と『ミニ平型』の切り替えは管ヒューズのケースを開けて差し替えます。
C-HRの場合、[常時電源] 指定のヒューズが 7.5A、ヒューズの種類は『低背』なので基本的には利用できません。
吸盤
本体を固定する吸盤は4個付属しています。
一時的な本体の固定に使用します。
本体重量が 0.6kgと若干重めなので、車のフロントウインドウに貼り付け(吸盤上向き)て使用するのは推奨しません。ダッシュボードに貼り付け(吸盤下向き)たとしても、走行中には使用しないでください。
バッテリーにテスト接続
本当に充電されるのか気になったので、バッテリーに直接接続した状態での出力電流を測定します。
天候は薄曇り、たまに日光が強まる場面がありました。ソーラーパネルを太陽に向けて測定したわけではないので参考程度にお願いします。
一応、『曇り』と『薄曇り(霞)』での出力電流を比較しています。
ソーラーチャージャーの最大出力電流は 167mAなので、「マルチメーター」のテストリードは [MAX250mA 端子] に接続して測定します。
「マルチメーター」はプラス(+)側に割り込ませました。(マイナス側で測定しても値は同じです)
ワニ口クリップを確実に固定、接続に間違いがないことを確認して、本体ケーブルとワニ口クリップのケーブルを接続します。
『曇り』の出力電流は、約 22.5mAでした。
日光が強くなると出力電流は約 84.7mAまで上昇しました。※影を見るとわかると思いますが、完全には晴れていません。
日光の強弱による出力電流は、リアルタイムで瞬時に変化しています。
個人的にはかなり満足な結果です。50mA以上出力できればバッテリー上がり対策として、かなり期待できます。
ソーラーバッテリーチャージャー取り付け
配線の加工
システム停止中でも充電ができるように、ケーブルは [常時電源] に接続します。
製品に付属している【車用ヒューズボックス取付キット】はC-HRには使えないので、加工が容易な【バイク用取付キット】を使いました。
【バイク用取付キット】の配線途中には 1Aの『平型』ヒューズが接続されています。
私のC-HRは [常時電源] を取り出して分岐を作っているので、赤線マル端子をカットして先端に「ギボシ端子」オスを取り付けました。
※同じような加工をされる方は自己責任でお願いします。
本体の取付位置
本体の取り付け位置を決定するのにかなり悩みました。
『助手席側のフロントウインドウ付近に固定すればいいか』とおぼろげに思っていましたが、いざ製品が届いて設置場所を確定しようすると、全く置ける気配がありません。
今までダッシュボードの形状を気にしたことがなかったので、デフロスター後方が室内側に傾斜しているのに初めて気が付きました。
エアバックに干渉せずに固定できそうな場所はナビフード付近かサンバイザーくらいしか思いつきません。
結局、本体重量的にサンバイザーは却下、ナビフードの前方に固定することにしました。
本体の固定作業
両面テープを使って直接ダッシュボードに固定すれば簡単なのですが、位置を変更したくなったときにダッシュボード表面が剥がれる可能性がります。
さすがにそれは避けたいので、「ステン曲板」を使ってナビを固定している金具に共締めすることにしました。
今回は結果が予想できないので長めの「ステン曲板(7mm穴) 20×400」を2枚用意しています。
「CLESEED SC-170 ソーラーバッテリーチャージャー」への固定はビス止めも考えましたが、中の構造がわからないので両面テープを利用することに。(行き当たりばったり)
両面テープは手持ちの「3M スコッチ 超強力両面テープ 合板・タイル用 厚手タイプ 」を使用しています。
写真の金具に「ステン曲板」を共締めします。ナビはずらした状態で作業を行いました。
ナビやパネルの取り外し方は以下の記事を参考にしてください。
今回もメーターフードを取り外さずにパネルの脱着をしています。メーターフードの取り外し方が気になる方は以下の記事を参考にしてください。
金具のボルト4本は、とんでもなく固く締め付けてありました。写真はボルトを1本取り外した後です。
ボルトの頭が微妙に舐めている気がしますが、私の仕業ではありません。(どれだけ締めたんだ)
あまりの固さに「インパクトドライバー」を持ち込んで緩めました。
ナビを固定している金具は左右で形状が違います。噛み合わせもあるので、同じことをされる方は注意して取り外してください。
「CLESEED SC-170 ソーラーバッテリーチャージャー」に「ステン曲板」をとりあえず貼り付けました。
「ステン曲板」の間隔は、ナビ固定用金具の間隔と同じ約 22.5cmです。(適当に現物合わせ)
「ステン曲板」や本体に貼り付けてある黒いスポンジは、ダイソーで購入した「防水隙間テープ」です。クッション材として貼り付けました。(最終的にクッション材は両サイドのみに変更しています)
長さが余った「ステン曲板」は丸めてごまかしています。
右側の金具はダッシュボードがかぶさっていて、共締めは無理でした。何度もトライしたせいで「ステン曲板」がグニャグニャに折れています。(心も折れそうになりました)
あれやこれやと試行錯誤しているうちに苦肉の策が見つかりました。
発想の転換(?)です。「ステン曲板」を横方向に貼り付けてから折り返すことに。
貼り付け面積が広くなったので「ステン曲板」の安定感が増しました。位置も移動できて一石二鳥です。
折り返した「ステン曲板」を今度はクリップ状に折り曲げます。(見た目がひど過ぎて苦笑いしか出てきません)
そしてクリップ状に折り曲げた「ステン曲板」でダッシュボードを挟み込みます。テンションが掛かる形状にしてあるのでしっかりと固定できました。
左側はボルトでガッチリと固定されているので、余程のことがない限り外れることはないでしょう。
本当は黒い「ステン曲板」を用意してやり直したいところですが、今回はこれで良しとします。(気力が尽きました)
出力ケーブルはダッシュボード内からグローブボックス後方に通しています。(簡単ルート)
多少隙間(外からはわかりません)はできますが、ナビフードも問題なくかぶせることができます。
取り外したパネルを元に戻して、本体の固定は完了です。
常時電源に接続
出力ケーブル(加工したバイク用取付キット)を [常時電源] に接続するためにグローブボックス下のアンダーカバーを外します。
アンダーカバーは写真3カ所のツメを押せば簡単に取り外すことができます。(工具は必要ありません)
[常時電源] を取り出す方法や、電源側端子の向きを知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
電装品が多いので黒線マル端子は「アースポイント増設ターミナル」に接続しました。
「アースポイント増設ターミナル」については以下の記事に記載しています。
赤線の「ギボシ端子」オスは、以前に作成してあった [常時電源] からの分岐に接続します。
※分岐は「LEDスカッフプレート」のドア連動加工を行ったときに作成していました。
さて、「ギボシ端子」を接続してアンダーカバーを戻せばすべての作業が終了なのですが、その前に出力電流を測定します。
設置後の出力電流測定
早速、ウインドウ越しの出力電流の測定を開始すると
ちょwwwおまwww
0.62mAって
「マルチメーター」が壊れた?
と言うのも、同時進行で暗電流を測定したり、OBD2端子をいじったり、エアバック対策をしたりと、余計な作業を並行して行っていたので「マルチメーター」を壊したのかと思いました。
※余計な作業については、今後別の記事で紹介します。
気を取り直し、「マルチメーター」を助手席シートの上に移動します。
そして車を移動させ、ソーラーパネルに日光に当てると
出力電流が一気に跳ね上がりました。日向と日陰でこんなにも発電量が変わるとは驚きです。
駐車中に発電を期待するには、車を停める場所にも気を配らなければなりません。夏場には厳しい選択です。
正常に稼働していることを確認できたので「ギボシ端子」を接続し、アンダーカバーを戻して作業終了です。
車外から見た「CLESEED SC-170 ソーラーバッテリーチャージャー」です。
今回はこれで作業を終了しましたが、「ステン曲板」の位置、長さ、角度、色、クッション材など、改良の余地が多々あります。このままでは納得できないので、機会を見て必ずリベンジするつもりです。
さいごに
今回のテストでは、快晴ではないガラス越しの条件下でも 63.8mAの出力電流を計測しました。条件さえ整えば100mA以上も狙えそうな雰囲気です。
通常、暗電流は10mA~50mAと言われているので、バッテリー上がりを確実に遅らせることができると思います。(日陰駐車はNG)
取り付けに関しては、本体の固定さえできてしまえば、付属ケーブルを使って簡単に接続できます。(車種や接続方法によっては加工が必要)
ただし発電を確認できる青色LEDは、1mAにも満たない出力電流でも元気に点滅しているのであてにはできません。故障確認用のモニターと思った方が良いでしょう。(明るいのに消灯していれば故障の可能性あり)
販売価格など総合的に考えて「CLESEED SC-170 ソーラーバッテリーチャージャー」は満足度の高い製品だと思います。個人的にはソーラーバッテリーチャージャーの中では一押しです。
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