リレーアタック対策に「電波遮断ポーチ」を利用する以外にも方法があります。
前回の記事の続きです。
電子キーの節電モードを利用する
前回の記事でコメントを頂いたように「トヨタ車」や「スバル車」は電子キー(スマートキー)を「節電モード」に設定すると、電波の受信待機を停止するのでリレーアタック対策として有効です。
節電モードの設定方法
電子キーのロック(施錠)ボタン を押しながらアンロック(解錠)ボタン を2回押すと「節電モード」に移行します。このときに電子キーのインジケーターが4回点灯するのを確認してください。
節電モードの解除方法
「節電モード」は電子キーのいずれかのボタンを押すことで解除できます。
物理的に電波を遮断する
電子キー(スマートキー)から出る電波を遮断することでリレーアタックを無効にします。電波を遮断する方法として専用の「電波遮断ポーチ」を利用したり、鉄や銅でスマートキーを覆うことが考えられます。
電波遮断テスト
自宅にある電波を遮断しそうなもの(王道から邪道まで)を集めて、スマートエントリーシステムが作動するかテストしました。
判定方法
スマートエントリーが作動しなければ遮断成功、作動すれば遮断失敗と判定します。
※再現性はないかもしれません。実践する場合は自己責任でお願いします。
電波遮断ポーチ・電波遮断クロス
「電波遮断ポーチ」は手っ取り早く電波を遮断するのに有効です。裁縫スキルの高い方は「電波遮断クロス」を利用して、好みのケースやカバンをリレーアタック対策品に改造すると満足感が高いかもしれません。
電波遮断ポーチ
電波の遮断成功
専用品なので遮断しなければ困ります。ドアハンドルに接触させた状態でもスマートエントリーは機能しませんでした。
アルミホイル
アルミホイルがスマートエントリーの電波を遮断することはよく耳にします。
アルミホイルひと巻(1枚分の厚さ)で電波を遮断できるか確認しました。端は折り返さずに手で押さえて閉じただけです。
アルミホイル
電波の遮断成功
アルミホイル1枚の厚さでも電波を遮断しました。
※使用するアルミホイルや条件によって結果が異なる可能性があります。実践する場合は自己責任でお願いします。
携帯アシュトレイ
うまい具合に内側がアルミ素材の携帯アシュトレイがありました。※関連商品のノベルティグッズだったのでぼかしを入れています。
材質「アルミ」の記載に期待が膨らみます。
携帯アシュトレイ
電波の遮断失敗
電波を遮断できませんでした。
製品の構造が問題なのか、材質(アルミの厚さ)の問題なのか原因はわかりませんが、私が持っている「携帯アシュトレイ」はリレーアタック対策に使えないことがわかりました。
アルミ包装
アルミが極薄なので無理っぽい気がしましたが、お菓子の「アルミ包装」もテストしました。
さすがにポテトチップスの袋に直接スマートキーを入れる度胸はありません。
結局、チョコレートが入っていた「アルミ包装」でテストしました。
アルミ包装
電波の遮断失敗
材質が薄すぎるのか、お菓子の「アルミ包装」では微弱電波は遮断できませんでした。
金属製の缶
調度良い金属製の缶を探すのに苦労しました。ようやく見つけたのがこの缶です。
これもチョコレートが入っていました。磁石がくっつくので鉄製だと思いますが、詳しい材質は不明です。
フタはギリギリ閉まりました。
金属製の缶
電波の遮断失敗
予想外の結果です。密閉不足なのか、缶が薄いのか、材質が特殊なのか原因はわかりませんが、スマートエントリーシステムが作動しました。
銅箔テープ
高周波シールドなどに利用している「銅箔テープ」もテストします。
個人的に一押しな材質です。ほぼ確実に微弱電波を遮断してくれるはずです。
チャック付きポリ袋に銅箔テープ
スマートキーに直接貼り付けるわけにはいかないので「チャック付きポリ袋」の表面に「銅箔テープ」を貼って中にスマートキーを入れてテストします。
チャックの部分の折り返しは作らずに「銅箔テープ」をギリギリまで貼りました。
現物合わせのやっつけ仕事なので数分で完成です。
実際に使用することは想定していないので、角は鋭利なままで良しとしました。
スマートキーを入れてチャックを閉めたところです。我ながらまずまずの完成度です。
銅箔テープ&チャック付きポリ袋
電波の遮断成功
ドアハンドルに接触する距離でもスマートエントリーは作動しませんでした。
※使用する「銅箔テープ」や条件によって結果が異なる可能性があります。実践する場合は自己責任でお願いします。
電波遮断テスト結果一覧
電波遮断ポーチ | 〇 電波遮断成功 |
アルミホイル | 〇 電波遮断成功 |
携帯アシュトレイ | ✖ 電波遮断失敗 |
アルミ包装 | ✖ 電波遮断失敗 |
金属製の缶 | ✖ 電波遮断失敗 |
銅箔テープ | 〇 電波遮断成功 |
まとめ
すべて電波を遮断するだろうと思っていましたが、意外な結果でした。
電波遮断ポーチ
「電波遮断ポーチ」は電子キーの「節電モード」がない車種や、簡単に電波を遮断したい方にはおすすめです。
リレーアタック対策グッズの自作
難易度は高めですが、「電波遮断クロス」やアルミホイル、「銅箔テープ」を利用してオリジナルのリレーアタック対策グッズを自作するのも楽しいかもしれません。
節電モード
個人的にC-HRのリレーアタック対策としておすすめなのは、ノーコストで利用できる電子キーの「節電モード」です。
ただし、ボタン操作が必要なのと、設定中の確認がキー側でできないのが若干不便です。
私は洗車中に解錠した状態で「節電モード」を利用することが多いのですが、稀にポケットの中でボタンが押されてしまい「節電モード」が解除されることがあります。(鍵が多いのも原因です)
個人的にはスライドスイッチで「節電モード」を切り替えることができればもっと便利になると思いますが、故障のリスクや、うっかりミスなどのことを考えると実装されることはなさそうです。
コメント