自動車用バッテリーの交換方法【DIY】

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前回の記事の続きです。ディーラーに適合するバッテリーの在庫が無かったので新しいバッテリーは黄色い帽子のカー用品店で購入してきました。

時間に余裕があればAmazonなどで購入する方がコストを抑えられると思います。

自動車用バッテリーの品番

標準搭載されているバッテリーと同じ品番の物に交換します。バッテリーメーカーの適合表や車の取扱説明書を参考にしてください。

JIS規格バッテリー

JIS規格バッテリーは左から順に性能ランク、短側面のサイズ、長側面のサイズ、端子の位置を表しています。

品番が「46B24R」のバッテリーの場合

46 B 24 R
性能ランク 短側面のサイズ 長側面のサイズ 端子の位置

性能ランクが上回っていれば標準搭載されているバッテリーとまったく同じ品番でなくとも、サイズと端子の位置さえ同じであれば搭載可能です。

知人の車はJIS規格バッテリーで品番は「46B24R」でした。「44B24R」は性能ランクが落ちるので搭載できませんが「55B24R」であれば性能ランクが上がっているので搭載可能です。

今回は標準搭載バッテリーと同じ品番の製品を購入しています。

EN(欧州統一)規格バッテリー

最近のトヨタ車は「TNGA(Toyota New Global Architecture)」思想により、EN規格バッテリーを搭載しています。

左からJIS規格との違いを明確にするために定義された数値(300以上)、性能ランク、ケースサイズを表しています。

ハイフン(-)後のMFはメンテナンスフリーを表しているのでしょうか。私には詳細がわかりませんでした。

C-HR HVに標準搭載されているバッテリーの品番の「345LN1-MF」の場合

3 45 LN1 -MF
JIS規格との違いを定義 性能ランク ケースサイズ

JIS規格バッテリーと同様に「355LN1」など、性能ランクを下げなければケースサイズが同じバッテリーを搭載しても問題ありません。

C-HRのバッテリーについては過去の記事も参考にしてください。

JIS規格とEN規格の違い

JIS規格とEN規格とでは形状(端子位置など)や固定方法が異なります。JIS規格バッテリーはステーなどで上から固定していますが、EN規格バッテリーは下で固定するのが基本です。互換性はありません。

バッテリー交換の準備

参考までに購入したバッテリーの電圧を測定すると12.58Vでした。

工具など

10mmのナットを緩める「スパナ」が必要です。「ナットドライバー」や「ラチェットレンチ」があると作業がはかどります。

基本的に12Vバッテリーでは感電しないので軍手でも構いませんが、作業しやすいゴム手袋があれば電気を通さないので安心です。

あると便利なグッズ

バッテリーを取り外すと電装品のメモリーやパワーウインドウなどが初期化されますが、それらを防ぐ製品が発売されています。

中でもカーメイトの「メモリーキーパー」はOBD2端子から電源を供給するのでバッテリーの脱着作業を妨げることなく、簡単に使用できます。

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バッテリー交換の手順

イグニッションはオフの状態で交換してください。「メモリーキーパー」などを使用する場合、バッテリー端子を外す前にセットする必要があります。

(1) マイナス側のケーブル端子をはずす

最初にマイナス側のケーブル端子をはずします。このときに工具がプラス端子に接触しないように注意してください。

はずしたケーブル端子はバッテリーのマイナス端子に触れないように十分に離します。

プラス側のケーブル端子からはずすのは避けてください。ナットを緩めている最中に工具が金属部分に触れるとショートします。

(2) プラス側のケーブル端子をはずす

マイナス側の端子を外してしまえば、プラス側の端子をはずすときにショートする心配はありません。

※下の写真ではプラス端子よりも先にステーを緩めていますが、マイナス端子がはずれているので特に問題はありません。

(3) バッテリーの固定金具をはずす

バッテリーの固定金具をはずします。車種によって多少違いますが、ナットを緩めるだけではずすことができます。取り付けは難しくありませんが、一応はずすときに確認しておいてください。

C-HRなどEN規格バッテリーは下固定されているので交換する場合、固定ボルトの落下には注意してください。

(4) バッテリーを交換する

古いバッテリーを取り外して、新しいバッテリーに載せ替えます。

(5) バッテリーを固定する

新しいバッテリーを取り付け台にきちんと置けていることを確認して、固定金具でしっかりと固定します。

端子の保護キャップなどは古いバッテリーに取り付けます。

バッテリー装着用の簡易ハンドルやバンドがあれば取り外してください。※詳しくは購入したバッテリーの説明書に従ってください。

(6) プラス側のケーブル端子を取り付ける

新しいバッテリーにケーブル端子を取り付けるときは必ずプラス側から取り付けます。(ショートを避けるため)

確実に固定して端子カバーも被せます。ナットの締め過ぎには注意してください。

(7) マイナス側のケーブル端子を取り付ける

マイナス側のケーブル端子を取り付けて作業完了です。マイナス側のナットを締める際は工具がプラス端子に接触しないように注意してください。

バッテリー交換後

バッテリーを交換してイグニッションオンすると軽やかにセルモーターが回ってエンジンがスタートしました。「Arteck ジャンプスターター」を使用したときや古いバッテリーの時とは大違いです。

ジャンプスターター

作業終了時に「Arteck ジャンプスターター」のバッテリー残量を確認すると、LEDは4つ目が点滅(残量75%以上)していました。すぐに充電しなくても大丈夫だろうと放置していたのですが、最近気温が下がって来たので充電残量を確認すると…。

3つ目が点滅(残量50~75%)していました。慌てて充電したのは言うまでもありません。

バッテリー交換の工賃

バッテリー交換の工賃は500~1,000円のところが多いので、女性の方などはバッテリーの購入店舗で交換までお願いした方が良いかもしれません。(自走可能な場合)

バッテリーの重さは10kg以上あるのでDIYで交換する場合は腰などを傷めないように注意してください。

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