警視庁のデータによると事故の割合で最も多いのは「車対車」の事故になります。
人対車(10.3%)
車対車(86.9%)
車単独(2.8%)
その中でも特に多いのは「追突事故(進行中含む)」で4割を超えています。
追突(42.5%)
出合頭(27.8%)
後続車に追突された場合の過失割合
皆さんもご存知だと思いますが、赤信号で停車中、後続車に追突された場合の過失割合は「100:0」になります。走行中に追突された場合も基本的には「100:0」の過失割合になり後続車が過失を問われます。
ただし危険回避以外にみだりに急ブレーキを行った場合など、前方車も過失を問われる場合もあります。特に割り込みや急な車線変更は前方車の方が過失割合は大きくなります。
もし後続車に追突されて、こちらに非が無いにもかかわらず後続車のドライバーが「貴方が急ブレーキを掛けたから追突した」「割り込まれた」などと言い出して認められたら、たまったものではありません。
そんな時に役に立つのがドライブレコーダーです。たぶん前方のドライブレコーダーだけでも赤信号での停止中や危険回避の急ブレーキなどは証明してくれると思います。しかし追突した状況の詳細を知るには後方を記録するドライブレコーダーが無ければ不可能です。
後方用ドライブレコーダー
今回は後方用に適したフルHD録画可能なドライブレコーダーをいくつか紹介したいと思います。(2カメラ一体型や全天球タイプは後方の様子が詳細にわからないので省きました)
コムテック ZDR-015
現在ドライブレコーダーを取り付けていない方は、後方も専用カメラで記録できるコムテックの「ZDR-015」が一番無難な選択だと思います。本体の設置位置にもよりますが、リヤカメラは鏡像設定に切替えることができるので後方確認の補助にも使えそうです。オプションの「HDROP-09」を使用することで駐車監視機能を利用できます。
セルスター CSD-610FHR
既にドライブレコーダーを設置していて後方用を増設する場合にはセパレートタイプのセルスター「CSD-610FHR」がおすすめです。「GDO-10」を使用することで駐車監視機能を利用できます。カメラは鏡像に設定することができ、本体の設置も自由度が高いので後方確認の補助になります。ただし2.4インチ液晶なので本格的に利用する場合はオプションのAVケーブル「GDO-09」を使用して外部モニターやナビなどに録画中の映像を出力する必要があると思います。
ユピテル DRY-V2
ユピテルの「DRY-V2」はコンパクトな製品で後方用視界をあまり遮りません。モニター付きなので後方用ドライブレコーダーとして単独での使用が可能です。フルHD録画可能な国内メーカーの製品の中では価格もリーズナブルで後方視界の補助などの機能が必要ない方にはおすすめです。駐車監視記録を行うには「OP-VMU01」と「OP-E487」が必要です。
ナビの選定がまだの方はケンウッド(KENWOOD) 彩速ナビのドラレコセットを選択肢に加えてみても良いと思います。
私が後方用に使用している「カロッツェリア(パイオニア) ドライブレコーダー ND-DVR1」は設定変更を行うのにモニターへの表示が必要なので単独では使用できませんが、駐車監視機能はオプションなしで利用できます。この記事で使用している写真はND-DVR1のフルHDで記録された映像をキャプチャしたものです。
後方録画ステッカー
ステッカーだけでも煽り運転を抑止したり、後続車が車間距離を開けてくれることが期待できます。
後方用のドライブレコーダーと共に「後方録画 ステッカー」を貼ることで、事故に巻き込まれる確率を大幅に下げられると思います。
ドライブレコーダーは事故映像を記録するだけではなく運転者の安全運転に対する意識を変えてくれます。自分の身を守るためにもドライブレコーダーの装着を強くおすすめします。
※ドライブレコーダーの記録映像でこちらが不利になる場合もあります。常に安全運転を心掛けてください。
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