「ウインカー連動デイライト」の減光ユニットについてコメントで質問を頂いたのでこちらの記事で回答したいと思います。ついでに点灯実験も行いました。
「ウインカー連動デイライト夜間減光回路」の回路イラスト図を見ると、二つ目のイラスト図で整流ダイオードが3つ(リレーの2回路に一つずつとバイパス回路に一つ)付けられています。この場合、たとえば図中の青ー赤ー黒の配線でループ状の回路を形成しています。デイライトへ向かう黒線と、上記のループ回路の二つを電流が流れる(とくにループ内はぐるぐる電流が流れる)のは問題ないのでしょうか?
問題の回路図のイラストです。言いたいことは凄くわかります。
「整流ダイオード」の向きだけを見るとループしそうな回路ですが、電気の流れる方向は決まっているので逆方向から電圧が掛かった「整流ダイオード」は回路を遮断する(空乏層が広がる)働きをするだけです。電流が回路内をループすることはありません。
※「整流ダイオードの詳しい仕組み」はさまざまなサイトで説明されていますのでここでは割愛させていただきます。
ただし「整流ダイオード」の向きはとても重要なので向きを間違えてしまうとウインカーやデイライトが点灯しなかったり減光が上手く作動しないので注意してください。
と、これだけではつまらないので「ブレッドボード」を使っていかにもループしそうな回路を作り実際に点灯実験を行って確認したいと思います。
実験回路のイラストです。回路内で電流がループしているのであれば、プラスとマイナスの向きに関わらずLEDが2個とも点灯するはずです。
※「金属皮膜抵抗」は2個使った方がイメージしやすかったのですが手抜きで1個しか使いませんでした。
プラス端子を回路の左側にして接続します。順方向に接続された上のLEDだけが点灯しました。逆方向に接続された下のLEDは点灯しません。
次はプラスとマイナスを逆転させます。今度は順方向になった下のLEDだけが点灯しました。当然上のLEDは逆方向なので点灯しません。
LEDは順方向からの電流でなければ点灯しませんので電流はループしていないことになります。
ついでなので減光回路のバイパスラインに逆向きの「整流ダイオード」を取り付けなければ減光回路に電流が流れない実験をします。
上の順方向のLEDを減光回路と考えてください。下の回路はLEDを取り除いて「整流ダイオード」の向きを順方向に変更しています。「整流ダイオード」を取り付けていないバイパスラインと見ます。
この状態で電流を流すと抵抗の少ないバイパスラインを電流が流れて上のLED(減光回路)が点灯しません。
バイパスラインの先に新しくLEDを設置します。電流を流すと新しいLEDだけ点灯するので抵抗の少ない下のバイパス回路を電流が流れていることがわかります。
減光回路を有効にしてウインカーだけを100%で点灯させるにはバイパスラインが必要ですが、「整流ダイオード」をウインカーが点灯する向きに設置しなければ減光回路に電流が流れずデイライトを減光させることができません。
激しく話は脱線してしまいましたが、回路内で電流はループしないので安心して組み立ててください。
コメント
おはようございます。
とてもよくわかり、疑問がウソのように解決しました。
また実験でも示していただき、さらによくわかりました。
とても分かりやすい記事です。ありがとうございます。
感謝・感謝です。
おはようございます。
わかりにくいかと思っていましたが、疑問が解消されてほっとしています。
多少なりともDIYのお役に立てれば嬉しく思います。
これからもC-HR Lifeを宜しくお願いいたします。