C-HRのハイブリッドと4WDで迷っている方は多いと思います。スペックや使い勝手を比較しました。2018年5月26日に簡単な追記と修正を行っています。
C-HR ハイブリッドと4WDのスペック比較
設定が優しくないですよね。ハイブリッドの4WDとダウンサイジングターボのFFがあれば悩みも少なかったのではないでしょうか。
まずは「G」と「G-T」の気になる部分のデータを比べます。
ちなみにハイブリッドエンジン(2ZR-FXE)の実際の最高出力は約120PS前後みたいです。
G | G-T | |
燃費 | 30.2km/L | 15.4km/L |
エンジン | 1.8L+モーター | 1.2L直噴ターボ |
最高出力 | 98+72PS | 116PS |
最大トルク | 14.5+16.6kgfm | 18.9kgfm |
駆動 | FF | 4WD |
全高 | 1,550mm | 1,565mm |
最低地上高 | 140mm | 155mm |
車両重量 | 1,440kg | 1,470kg |
燃料タンク | 43L | 50L |
価格 | 2,905,200円 | 2,775,600円 |
タイヤサイズ 225/50R18 外径682mm
他車種との比較
参考までにプリウスのAグレードのFFとE-Fourの違いも比べてみましょう。
A(2WD) | A(E-Four) | |
燃費 | 37.2km/L | 34.0km/L |
エンジン | 1.8L+モーター | 1.8L+モーター |
最高出力 | 98+72PS | 98+72PS |
最大トルク | 14.5+16.6kgfm | 14.5+16.6kgfm |
駆動 | FF | E-Four |
全高 | 1,470mm | 1,475mm |
最低地上高 | 130mm | 135mm |
車両重量 | 1,360kg | 1,440kg |
燃料タンク | 43L | 43L |
価格 | 2,777,563円 | 2,971,963円 |
タイヤサイズ 195/65R15 外径635mm
さらにハリアー(H29.6~)のELEGANCEのFFと4WDも比べます。
2WD | 4WD | |
燃費 | 16.0km/L | 15.2km/L |
エンジン | 2.0L DOHC | 2.0L DOHC |
最高出力 | 151PS | 151PS |
最大トルク | 19.7kgfm | 19.7kgfm |
駆動 | FF | 4WD |
全高 | 1,690mm | 1,690mm |
最低地上高 | 190mm | 190mm |
車両重量 | 1,580kg | 1,630kg |
燃料タンク | 60L | 60L |
価格 | 2,949,480円 | 3,143,880円 |
タイヤサイズ 225/65R17 外径724mm
いかがでしょう?プリウスやハリアーは選びやすいと思いませんか?
今度はC-HRとプリウス、ハリアーで悩んじゃいますか?ダメですよここはC-HR推しのサイトですから。でも価格的に完全にバッティングしています。
C-HRのせいでプリウスやハリアーにお買い得感を感じて(気が付いて?)流れる人も多いそうです。
さらにPHVも射程圏に入ります。個人的にPHVは「Sナビパッケージ」に「ソーラーパネル」を選びたいです。ソーラー充電は男のロマンです。魔が差してC-HRをキャンセルしそうになりました。
それではC-HRのFFと4WD、どちらを選ぶか?C-HRライフを左右する重要な別れ道です。私は降雪地域ですがハイブリッド車を選びました。
C-HR 4WD
- 雨の日の高速走行や雪道においてFFより発進や安定性に優れる(曲がる、止まる、の限界はFFと変わらない)
- 最低地上高が155mmなのでオフロード向きではない
- 普段は前輪のみ駆動させる低燃費タイプの4WD
4WDは路面状況が悪い場面でも普段と変わらず発進加速ができることがあるので油断しないように注意が必要です。
最低地上高は乗用車と変わらないので深い雪や悪路を掻き分けて走るほどの能力は無いと思います。
C-HR ハイブリッド FF
- ハイブリッドエンジンを搭載している
- 乾いた路面では出だしが良い
- メーカーオプションでコンセントを選べる
※2018年5月にガソリンエンジンのFFモデルが追加されました。
C-HRの4WDは通常は前輪駆動、発進時や滑りやすい路面では電子制御により後輪も駆動させる燃費重視タイプの4WDを搭載しています。
さらに同じエンジン型式のFFが無い(2018年5月にガソリンエンジンのFFモデルが追加されています)ことと重量差も30kgと少なく駆動方式のみを見るとC-HRのFFハイブリッド車のメリットは少ないと言えます。
ただしハイブリッド車はアクセルを踏んだ瞬間からモーターが車を強く押し出してくれるのでドライ路面のスタートでは車重を感じさせない走りをしてくれます。(フル加速ではなく街乗りの一般的な場面での話です)
そもそも過剰な加速を求めるのであればC-HRなんて選んでいません。道交法を守って運転する場面で不満を感じることは無いでしょう。
C-HRに搭載しているエンジンの動力性能はどちらも十分に乗りやすいと思いますが、燃費がかなり違います。
「G」と「G-T」を比べると価格差は129,600円と僅かです。(ガソリンFFとの差は388,800円)燃費で元が取れるか計算してみましょう。
燃費はカタログスペック、ガソリンの価格は120円/Lで計算しました。
10,000(km)走った場合の差額 77,922(円) – 39,735(円) = 38,187(円)
価格差を差額で割ります 129,600(円) ÷ 38,187(円) = 3.3938
距離を求めます 3.3938 × 10,000(km) = 33,938(km)
約34,000km以降「10,000kmごとに38,187円得をする」結果になりました。1,000kmだと3,818.7円です。
これをお得に感じるかはその人次第ですが、それほど劇的な数字ではありません。
車税など細かいことは抜きにしますが、燃費で元を取るつもりで購入した場合、34,000km以上走らずに買い替えてしまうと損をしてしまいます。
ただし私がハイブリッドモデルを選んだ理由は燃費ではありません。いや、燃費は関わりますが…。
30.2(km/L)× 43(L) = 1307.2(km)
15.4(km/L)× 50(L) = 770.0(km)
※カタログスペックで語ります。実際はここまで走りません。
航続距離がガソリンエンジンに比べ約1.7倍の1307.2kmもあります。
もちろん通勤や買い物などの短距離では航続距離はそこまで伸びませんし、冬場は暖房のためにエンジンが始動してしまうので差は縮まります。それでもガソリンエンジンとの航続距離の差は大きな違いです。
日帰りの遠出に限りますが、出かける前に満タンにすれば大抵の場所からはノー給油で帰ってこれるはずです。渋滞に捕まったとしても心強いですね。
燃費が良いとスタンドに行く回数が少なくて済みます。何気ないことですが初めてハイブリッド車に乗る方はとても便利に感じるのではないでしょうか。
おすすめは?
- あまり遠出をしない
- 雪道や砂利道を頻繁に走る
- 雨の日の安心感が欲しい
- そもそも30,000(km)も乗らない
- 車高の1,550mm制限は受けない
ハイブリッド車の方が売れているみたいですが、基本的に降雪地域には4WDがおすすめだと思っています。特に上記に当てはまることが多い方は慎重に選んでください。
雪道でのC-HRハイブリッドFF
北海道の冬を3,000km程走った(市街地ばかりの緩い条件ですが)個人的な感想はFFでも全く問題ありませんでした。今、C-HRをまた買えと言われても確実にハイブリッド車を選びます。
もちろん冬道の運転のしやすさでは4WDモデルにはかなわないと思いますが、スタートできずに後ろに迷惑を掛けたり、スタックしたりなど大きなトラブルは一度もありません。
前車のプリウス(30系)と比べるとC-HRは雪道でも随分と走りやすく感じます。
そうは言っても除雪前の住宅街では何度かヤバいと思ったことはありますし、駐車場でスタックしそうになりTRCをOFFにして事なきを得たことも一度あったので(ヘルパーは使っていません)除雪の行き届いていない道路や峠を頻繁に走る方の参考にはならないかもしれません。
あれです、ハイブリッドはロマンなんです。同じ様なことどこかで言ったな…。
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