嫌な予感はしましたが、捨てるくらいならとジャンクLEDを使ってC-HRのルームランプを自作しました。何かの参考になるかもしれませんので報告します。
使用したLEDはFluxタイプで7~8年前に歩留まりの悪いロットをヤフオクでジャンク品として格安で購入したものです。点灯テストでは大丈夫でも、組み立てると不点灯になったり点滅したりと、あまりにも手間が掛かるので封印していました。これでダメなら捨てようと失敗上等でルームランプを自作することにしました。
作るのはフロントパーソナルランプとラゲージルームランプです。リヤインテリアランプはFluxLEDを収めるだけの厚みが無いので断念しました。
作業を開始する前に「ブレッドボード」を使ってLEDの点灯確認をします。不良率は1割程度でした。これは初めから言われていた数値です。一応点灯するLEDを100発以上確保できたので作業を開始します。
まずはフロントパーソナルランプの型を取ります。
またかよと言われそうですが型取りをしたい部分に養生テープを張ります。
上からマジックでマーキングしていきます。
それを厚紙に張り付けてハサミで切り取ります。
現物合わせで細かい所を調整して型紙の完成です。私は大雑把に作っていますがこの段階で真剣に作れば良い型紙ができると思います。
型紙をユニバーサル基盤に転写して1枚物、2分割、3分割とLEDを並べて試行錯誤し、最終的に2分割にすることにしました。
「ミニルーター」にダイヤモンドカッターを取り付けてユニバーサル基板を切り出します。私の場合、型紙が適当なので現物合わせで調整が必要です。
基板はLEDの厚みを考慮すると型紙よりも一回り小さくなりました。空いたスペースに砲弾型LEDを2発混ぜて片側に合計33発のLEDを搭載することにしました。
あとはハンダ付けをしていくのですがここで大苦戦しました。LEDはすべて点灯確認していますがハンダの熱でどんどん不点灯が増えていきます。
「ハンダ吸い取り器」に「ハンダ吸い取り線」を使い、付けては外しを繰り返しました。あまりにも不点灯が出るので途中からハンダ付け前にLEDに1秒程度熱を掛けてから点灯確認して熱に弱い物を弾いていきます。
四苦八苦しながらようやくすべてのLEDのハンダ付けが終わりました。ハンダのカスが凄いですね。掃除しながら作業する余裕がありませんでした。一応ハンダ後に点灯確認をしながら組み立ていますがそれでも密集した部分は後から不点灯が出たりと大変でした。多分長持ちしないので砲弾型LEDは青色LEDにして遊ぶことにしました。
FluxLEDが収められていた箱にはIf:30mAとプリントされていましたがCRD(定電流ダイオード)を使って15mA流すことにします。データ通りであれば半分の電流なのでかなりマージンを取っていますがここまでくると、とても信用できません。
基板はLEDで埋め尽くしたのでCRDを実装するスペースがありません。別基板にして0.5mmの電子工作用電線で配線することにします。
一応完成しました。電線をハンダ付けする熱でもLEDが死んでいくので左右でLEDの配列と配線を変えています。左側が後から作った方です。LEDはすべて正常に点灯していました。最終的に1/3のLEDが使い物になりませんでした。
左右の基板は「グルーガン」を使用して繋げています。短時間で接着でき使い勝手が良いので強度や正確性を求めない場所にはおすすめです。温めると接着材が溶けるので高温になる場所には使えません。
嫌になりながらもラゲージルームランプも作りました。カバー内側の寸法は5cm×2cmです。サイズを合わせて基盤を切り出してメッキシートを貼りました。
T10ウェッジベースを取り付ける前にラゲージルームランプに組み込んでみます。
「ちょwww」
はい、うっかりしていました。カバーの構造を考えていませんでした。中に入る気配すらありません。基板をカットしてLEDを8発に減らせば装着できそうですが完成させる気力は尽きました。
5cm×2cmの面積一杯にLEDを使うには工夫が必要ですね。気が向いた時にリベンジしてみます。
完成したフロントパーソナルランプを取り付けました。LEDはすべて正常に点灯しています。左右合計で66発のLEDを使用しているので電流を抑えていてもそれなりに明るいです。
写真は装着3日目です。正常に点灯していたのは2日目までで、3発が不点灯、3発が減光、3発が点滅しています。LED3発に対してCRDを1個使用しているので1発が不良になると同じ系統の他の2発も巻き込まれます。
やはり最初の電線を短くするために配列に気を使わなかった方がやられています。さらに不点灯は増えていきそうです。ジャンクLEDを使って修理するのは不毛ですし、汎用タイプのLEDに戻すのは悔しいので迷わず専用品をポチったのは言うまでもありません。
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