ブレーキ全灯化・パーツ作成

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C-HRのブレーキ全灯化をDIYで行いました。必要な材料はすべて手持ちにあったのですが、重い腰を上げるのに時間がかかってしまいました。2回に分けて報告します。

ブレーキ全灯化

リアコンビネーションランプ(LEDタイプ)装着車は昼間にブレーキを踏むと外側のテールランプはブレーキと同時に点灯しますが、バックドアに装着されている内側のテールランプは点灯しません。

それを何らかの手段を用いて内側のテールランプもブレーキと同時に点灯させることを「全灯化」「4灯化」「ブレーキプラス」などと言われています。

スモールON(夜間)ではテールランプはすべて点灯するので全灯化によって差が出るのは昼間のブレーキです。

ブレーキ全灯化DIY

今回は「配線」の追加と「整流ダイオード」を用いて全灯化を行いました。ブレーキ信号(電流)はハイマウントストップランプから取り出しています。

C-HR全灯化

青の線がブレーキ信号(電流)、緑の線がスモールライン、黒の線が追加した「配線」です。黒の三角は「整流ダイオード」の位置と向きを表しています。

※他車種にも応用できる内容ですが、1Aの整流ダイオードを使っているので消費電力には注意してください。

ブレーキ全灯化DIYに必要な材料

  • 整流ダイオード1A:3本
  • 配線コネクター:2個
  • ギボシ端子:8セット
  • 自動車用配線コード0.50sp:約3.0m
  • 熱収縮チューブ:約15cm
  • 電子工作用はんだ:適量

整流ダイオード1A

整流ダイオード1A

ハイマウントストップランプやスモールライン系統への逆流を防止するために整流ダイオードを3本使用しました。価格は安いのですが、配線と接続するために「はんだ付け」と漏電防止のために「熱収縮チューブ」が必要です。

「はんだ付け」が面倒な方には配線済みの製品も販売されています。今回は3本使用したので、この製品だと2セット必要です。

配線コネクター

配線コネクター

今回の全灯化DIYでは「配線コネクター」を2個使用しました。

ギボシ端子セット

ギボシ端子セット

今回の全灯化DIYでは「ギボシ端子セット」を8セット使用しました。

接続コネクター

「整流ダイオード」の向きや接続を間違えないのであればエーモンの「接続コネクター」を使った方が楽です。

電工ペンチ

電工ペンチ・ワイヤーストリッパー

ギボシ端子を “かしめる” のに「電工ペンチ」のあるなしでは作業スピードと安定感に差が出るので全灯化DIYには必需品です。

エーモン ターミナルセット(中) 電工ペンチ付

電工ペンチ付の端子類セットです。「ギボシ端子」も10セット含まれているので、ギボシ端子と電工ペンチを持っていない方には特におすすめです。

ワイヤーストリッパー

ベッセル ワイヤーストリッパー

ワイヤーストリッパー」は狭い車内でも取り回しが良く作業がはかどります。今回の全灯化DIYでは取り付け作業途中に被膜を剥がす作業が多いので準備して置いて(多分)損はないです。

自動車用配線コード

自動車用配線コード

追加配線には「自動車用配線コード0.50sq」を約3.0m使用しました。

熱収縮チューブ

熱収縮チューブ

熱収縮チューブ」は3.0φ(縮むと約1.5φ)の物を約15cm使用しました。2.0φの物でも良いのですが、漏電防止と簡単な保護目的なので余裕のあるサイズの方が扱いが簡単です。

今回私が使用したのは100円ショップで購入した赤い熱収縮チューブです。

精密プリント基板専用はんだこて

精密プリント基板専用はんだこて

はんだこて」は20Wクラスのセラミックヒータータイプが使いやすくておすすめです。私は「精密プリント基板専用はんだこて」を使用しています。

各種パーツ作成

次回の取り付け記事で説明しやすいように、作成したパーツには独自に名前を付けています。

【ブレーキ配線分岐コネクター】

【ブレーキ配線分岐コネクター】は、ブレーキ信号(電流)を取り出す配線です。ハイマウントストップランプのブレーキ線に接続します。

ブレーキ全灯化には1組必要です。

ブレーキ配線分岐コネクター

「配線コネクター」に、約7cmの「配線」と「メスカバー」、「ギボシメス端子」を取り付けて作成します。


配線コネクターの接続

「配線コネクター」を使用するときの注意点として「配線」はストッパーのある方の溝に収めて挟み込みます。

被膜が破れないと通電しないので、ラジオペンチなどで最後までしっかりと挟み込んでください。

【スモール逆流防止回路】

【スモール逆流防止回路】は、スモール点灯時にハイマウントストップランプに電流が流れるのを防ぐための回路です。

ブレーキ全灯化には1組必要です。

整流ダイオード配線

配線の長さに決まりはありませんが、「端子カバー」や「熱収縮チューブ」の取り付け作業ができる程度の余裕は必要です。

私はギリギリの長さにしたかったので「整流ダイオード」の前後に約5cmの「配線」を接続して【スモール逆流防止回路】を作成しました。

※「端子カバー」や「熱収縮チューブ」は両側の「ギボシ端子」を接続した後では取り付けられないので組み立てる順番が重要です。

  1. 「配線」に「ギボシメス端子」と「メスカバー」を取り付ける
  2. 「ギボシメス端子」を取り付けた「配線」に「整流ダイオード」をはんだ付け
  3. 「整流ダイオード」の反対側に「配線」をはんだ付け
  4. 「熱収縮チューブ」で「整流ダイオード」と「配線」の接続部を保護
  5. 「オスカバー」を通して「ギボシオス端子」を取り付ける

※組み立てる順序は一例です。

整流ダイオードの向き

整流ダイオード

整流ダイオードには向きがあり、流したい方向に目印があります。今回使用した「整流ダイオード」はシルバーの帯が目印です。写真右から左にのみ電流が流れます。

【テール割り込み配線・ブレーキ逆流防止回路】

【テール割り込み配線・ブレーキ逆流防止回路】は、消灯しているテールランプにブレーキ信号(電流)を流すための追加配線と、スモールライン系統にブレーキ信号(電流)が逆流するのを防ぐための回路をひとつにまとめたものです。

ブレーキ全灯化には2組必要です。

テール割り込み配線・ブレーキ逆流防止回路

スモールラインにのみ「整流ダイオード」を取り付けます。【追加配線】に「整流ダイオード」は必要ありません。

「ギボシ端子」のオス・メスや「整流ダイオード」の向きが重要なので注意して作成してください。

二股部分

テール割り込み配線・ブレーキ逆流防止回路の二股部分

【テール割り込み配線・ブレーキ逆流防止回路】の二股の部分は2本の芯線をよじってはんだを流し、「ギボシメス端子」の被膜用ツメが「配線」の被膜を噛むようにかしめて、はんだを流した芯線と「ギボシメス端子」の芯線用ツメをかしめた後に、もう一度はんだで固定して作成しています。

二股部分は配線もタイトで微妙に面倒なので、エーモンの「ギボシ端子セット(ダブル)」を使った方が確実で安心です。

【ブレーキ信号引き回し配線】(助手席側テール用)

【ブレーキ信号引き回し配線】(助手席側テール用)はハイマウントストップランプから取り出したブレーキ信号(電流)を助手席側テールランプ(内側)まで延長する配線です。

最終的に1m以下の配線の両側に「ギボシ端子セット」のオスとメスを取り付けますが、取り回しを決めてから良いところで配線をカットするので、準備段階では約1mくらいの「配線」の片側に「ギボシオス端子セット」のみ取り付けておきます。

取り付け作業途中に「ギボシメス端子セット」を取り付けて助手席側【テール割り込み配線・ブレーキ逆流防止回路】の【追加配線】「ギボシオス端子」に接続します。※次回詳しく説明します。

【ブレーキ信号引き回し配線】(運転席側テール用)

【ブレーキ信号引き回し配線】(運転席側テール用)は、運転席側テールランプ(内側)へブレーキ信号(電流)を供給するための配線です。

最終的に1m以下の配線の片側に「ギボシメス端子セット」、もう片方に「配線コネクター」を取り付けます。

準備段階では約1mの配線の片側に「ギボシメス端子セット」だけ取り付けて、取り回しを決めてから「配線」をカット、「配線コネクター」を取り付けます。

取り付け作業途中に「配線コネクター」を取り付けて【ブレーキ信号引き回し配線】(助手席側テール用)からブレーキ信号(電流)を取り出します。※次回詳しく説明します。

次回の記事は作成したパーツの取付作業です。

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