【加工】OBD2接続機器のアクセサリー電源化【バッテリー上がり対策】

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OBD2メスコネクター

OBD2分岐ケーブル」の [常時電源] を [アクセサリー電源] に切り替える加工を紹介します。

分岐タイプ、コネクターによる加工位置の違い

OBD2分岐ケーブル」は、並列(二股)分岐と直列分岐があります。使い方によって加工するケーブル位置が問題になる場合があるので簡単にまとめました。

トヨタ専用 OBD2分岐ケーブル 並列タイプ

純正の [OBD2端子] の位置を変更しないのであれば、2台の機器を接続することができます。ただし、使用する機器によっては不具合が出る可能性があるので自己責任でお願いします。

その場合「トヨタ専用 OBD2分岐ケーブル」の抜き差しができるので、どちらの『OBD2ケーブル』を加工しても関係ありませんし、両方のケーブルを加工することもできます。

汎用型OBD2分岐ケーブル 並列タイプ

どちらも『汎用型OBD2メスコネクター』を使用した、並列(二股)タイプの「OBD2分岐ケーブル」はどちらを加工しても構いません。

純正の [OBD2端子] の位置を変更しないのであれば、2台の機器を接続することができます。ただし、使用する機器によっては不具合が出る可能性があるので自己責任でお願いします。

その場合、両方のケーブルを加工することもできます。

汎用型OBD2分岐ケーブル 直列タイプ

直列タイプの場合は末端側の『OBD2ケーブル』を加工しなければ、未加工の『OBD2メスコネクター』を純正位置に固定することはできません。

純正の [OBD2端子] の位置を変更しないのであれば、2台の機器を接続することができます。ただし、使用する機器によっては不具合が出る可能性があるので自己責任でお願いします。

その場合、端子側の『OBD2ケーブル』を加工することで、分岐した『OBD2ケーブル』の両方に [アクセサリー電源] を流すことができます。

OBD2分岐ケーブルの加工

今回の記事では「トヨタ専用 OBD2分岐ケーブル」を使用しています。

OBD2端子の常時電源

16番ピンが [常時電源]

[OBD2端子] の [常時電源] は [16番ピン] に流れています。

写真ではわかりにくいですが、「トヨタ専用 OBD2分岐ケーブル」のオスコネクターには、ピンの下に数字が刻印されているので対応する配線は簡単に特定できます。

台形の底辺が長い方を下にして『オスコネクター』(ピンが出ている方)は正面から見て右上、『メスコネクター』(ピンが刺さる方)は正面から見て左上が [16番ピン] です。

純正の『OBD2ケーブル』を直接加工しないでください。点検の際に不具合が出る可能性があります。

[OBD2端子] の役割について詳しく知りたい方は「obd2 ピンアサイン トヨタ」で検索すると関係する資料が探せます。

16番ピンの配線加工

加工内容は [16番ピン] の配線を切断して、[アクセサリー電源] を『メスコネクター』側の配線に割り込ませます。

接続コネクター

ギボシ端子」や「接続コネクター」を使った方が簡単ですが、ハンダで結線しても構いません。今回は取り扱いが楽な「接続コネクター」を使いました。


結束バンドを切断

C-HRの [OBD2端子] は『汎用型』なので、「トヨタ専用 OBD2分岐ケーブル」の『トヨタ専用OBD2ケーブル』を加工します。

配線は「結束バンド」と「熱収縮チューブ」で結束されています。配線を傷つけないようにどちらも取り外します。

※「結束バンド」と「熱収縮チューブ」は再使用できません。

16番ピンに対応するケーブルを特定

結束をほどいたら「編組スリーブ」を縮めて、[16番ピン] に対応する配線を特定します。

今回購入した「トヨタ専用 OBD2分岐ケーブル」の場合、紫色の配線が [16番ピン] に対応した配線でした。

ほど良い位置でカットして接続コネクターを取り付け

ほど良い位置で切断して、配線の両側に「接続コネクター」を取り付けます。あまりにも『メスコネクター』側に近い位置で切断すると「編組スリーブ」の中に「接続コネクター」を収められないので注意してください。

※原状復帰させるつもりがなければ『オスコネクター』側の配線は絶縁するだけでOKです。

「編組スリーブ」で隠します

縮めていた「編組スリーブ」を元に戻します。「接続コネクター」は矢印付近に収まっています。

編組スリーブ」で保護されているので「接続コネクター」の絶縁処理は行っていません。

アセテート粘着テープで固定

熱収縮チューブ」を使うことはできないので「編組スリーブ」の末端は「アセテート粘着テープ」で処理します。


結束バンドで補強

巻き付けた「アセテート粘着テープ」はオリジナルの処理にならって「結束バンド」で補強しました。

これで「OBD2分岐ケーブル」の加工は完成です。

アクセサリー電源用配線

[アクセサリー電源] を「OBD2分岐ケーブル」に引き込むための配線を用意します。

[アクセサリー電源] に接続する配線も作成

私は「ウインカー連動デイライト」を取り付けたときに [ヒューズボックス] から取り出した [アクセサリー電源] が運転席付近に来ているので、50cmほどの配線を用意しました。(配線色が紫なのは偶然です)

配線の長さは取り回しを見て [アクセサリー電源] 側で調整(切断)するので、片方にはあらかじめ「接続コネクター」を取り付けています。

[アクセサリー電源] を「ヒューズ電源」などを使って新たに取り出すには、1m以上の配線が必要です。

加工済みOBD2分岐ケーブル

ここまで書いていてなんですが、[常時電源] を [アクセサリー電源] に切り替える加工がされた「OBD2分岐ケーブル」も販売されています。

※ [アクセサリー電源] を接続するための配線は自分で用意する必要があります。

次回の記事では、加工した「OBD2分岐ケーブル」を車に取り付ける工程を紹介します。

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