C-HRのオプションカタログでは「トヨタ純正 ドライブレコーダー DRD-H66」に関しての情報が少ないので各種機能を紹介したいと思います。
基本的に「トヨタ純正 ドライブレコーダー DRD-H66」の細かな設定変更は「ビューアーソフト(DRD-H66 Viewer)」を利用して行います。「駐車時録画機能」の切り替えと「音声記録設定」は本体で設定変更可能です。
ソフトは付属のメモリーカードに保存されていますのでメモリーカード内の「DRD-H66_Setup.msi」をパソコンへコピーして、コピーした「DRD-H66_Setup.msi」をダブルクリックしてインストールを完了させます。起動するには [スタート] > [すべてのプログラム] > [DRD-H66_VIEWER] > [DRD-H66Viewer] をクリックします。
※対応OS: 日本語版 Windows 7 Service Pack 1(32Bit/64Bit) / 日本語版 Windows 8.1/8.1 Pro(32Bit/64Bit) / 日本語版 Windows 10(32Bit/64Bit)
フォーマットなどにより「DRD-H66_Setup.msi」を削除してしまった場合は「トヨタ純正 ドライブレコーダーDRD-H66 専用のビューアーソフトのダウンロードサービス」からダウンロードできます。
電源オン時の録画と記録
常時録画(連続録画)モード
1ファイル3分間で時間分保存され、古い物から上書き保存されます。
[標準画質(1280×720)最大約150分] / [高画質(1920×1080)最大約80分] の中から選択
録画ファイルの保存場所:「NORMAL」フォルダ
衝撃検知モード(電源オン時)
常時録画中に衝撃を検知すると衝撃検知モードに切り替わります。衝撃検知前の8秒と衝撃検知後の12秒(1イベント20秒)を録画します。10ファイルまで保存保存され、古い物から上書き保存されます。
録画ファイルの保存場所:「EVENT」ファルダ
静止画記録
本体の[PHOTO]ボタンを押すことで静止画が記録されます。画像サイズは動画画質の設定で1000枚まで保存され、古い物から上書きされます。
録画ファイルの保存場所:「PICTURE」フォルダ
※C-HRでは本体の設置場所がセンターコンソールボックスの中なのでとっさの静止画の保存は難しいと思います。
電源オフ時の録画モード
ACC をオン中に[SOUND]ボタンと[PHOTO]ボタンを同時に押すことで駐車時録画モードの変更が可能になります。[SOUND]ボタンを押すことで「駐車時録画モード」「衝撃検知モード」「常時駐車録画モードと衝撃検知モード」「駐車時記録モードオフ」を切り替えることができます。[PHOTO]ボタンでモード切替を終了します。ビューアーソフトでも設定可能です。
ません。
いた場合はその時点の項目が設定されます。
常時駐車録画モード
毎秒1コマで常時録画(連続録画)されます。1ファイル3分間で最大2時間保存され、古い物から上書き保存されます。※駐車時録画機能がオフの場合、通常の常時録画(連続録画)で上書きされます。
録画時間はACCオフ後:[30 分] / [1時間] の中から選択
録画ファイルの保存場所:「PARKING_NORMAL」フォルダ
衝撃検知モード(電源オフ時)
ACCオフでも衝撃を検知すると電源がオンになり、衝撃検知から約20秒間録画されます。10ファイルまで保存保存され、古い物から上書き保存されます。
乗車、降車時のドアを閉めたときの振動を検知して衝撃検知モードが作動するのを一定時間無効にできます。
開始時間(降車時):[30秒後] / [1分後] / [3分後] の中から選択
終了時間(乗車時):[30秒後] / [1分後] / [3分後] の中から選択
録画ファイルの保存場所:「PARKING_EVENT」フォルダ
常時駐車録画モードと衝撃検知モード
常時駐車録画モードと衝撃検知モードを同時に作動させることができます。
常時駐車録画モード中に車両に衝撃を受けると衝撃検知モードが動作し、録画が開始
されます。録画が終了すると常時駐車録画モードに戻ります。
音声録音のオン/ オフ切り替え
本機のSOUND ボタンを押すたびに、「ピッ」と音が鳴り、音声記録設定で音声記録
のあり/ なしが切り替わります。録音音声がオンに設定されているときは音声記録LED(緑)が点灯します。ビューアーソフトでも設定可能です。
その他
事故の衝撃で電源が遮断される場合を想定し、充電式のバックアップ電源を内蔵しています。
DRD-H66 Viewer
「ビューアーソフト(DRD-H66 Viewer)」は多機能で「映像再生」の他に「加速度と速度のグラフ表示」「GPS受信状態表示」「動画ファイルのG値(衝撃)の大きさと方向」「再生している動画ファイルのスピードメーター」「動画ファイルの位置情報を地図(Google マップ)に表示」などを同時に表示することがきます。
本体設定
メモリーカードに設定ファイルを書き込みます。
センサー感度
項目 | 設定内容 | 初期設定 |
感度設定 | 標準/高感度/ スライドバー:3.50(低)~0.5(高) |
標準 |
横軸補正 | 0.00(低)~0.50(高) | 0.10 |
進行方向補正 | 自動学習/手動(-45°~45°) | 自動学習 |
駐車時録画機能の設定
項目 | 設定内容 | 初期設定 |
駐車時録画機能 | 切/常時駐車録画/衝撃検知/ 常時駐車録画+衝撃検知 |
切 |
駐車時録画の開始を通知する | 有効/無効 | 有効 |
常時駐車録画記録時間 | 30分/1時間 | 30分 |
衝撃検知設定 | ||
検知感度 | 標準/高感度/ スライドバー:3.50(低)~0.5(高) |
標準 |
開始時間 | 30秒後/1分後/3分後 | 30秒後 |
終了時間 | 30秒後/1分後/3分後 | 30秒後 |
衝撃検知を通知する | 有効/無効 | 有効 |
画質・音量の設定
項目 | 設定内容 | 初期設定 |
動画画質 | 高画質/標準画質 | 標準画質 |
音声記録 | あり/なし | あり |
操作ブザー | 音量:0~4 | 2 |
音声ガイダンス | 音量:0~4 | 2 |
動画切り出し
記録した動画ファイルから、切り出して動画(MP4)として保存します。ファイルに埋め込む情報は5種類(日時、速度、加速度、緯度経度、方角)選択でき、選択した情報は切り出したファイルの再生画面の下部に表示されます。
静止画切り出し(キャプチャー)
記録した動画ファイルから、切り出して静止画(JPGまたはPNG)として保存します。ファイルに埋め込む情報は5種類(日時、速度、加速度、緯度経度、方角)選択でき、選択した情報は切り出したファイルの画面の下部に表示されます。
拡大表示
再生している映像を別ウィンドウで開き、5 倍まで拡大表示(ズーム)できます。
バックアップ
メモリーカードのデータをパソコンにバックアップします。ビューアーソフトを使ってバックアップすると、位置情報などのデータとともに保存することが可能です。
KMZ/KMLファイル出力
「Google Earth」で利用可能な位置情報データを出力可能です。
データのクリーンアップ(消去)
記録されたデータをクリーンアップ(消去)できます。
最後に
最近のドライブレコーダーは各社多機能になっていて「トヨタ純正 ドライブレコーダー DRD-H66」 が性能的に特に優れているところは見当たりません。
しかしセパレートタイプなのでカメラ部分が小型なことと配線を隠す工夫がされていてフィット感が良く中からも外からもあまり目立たないのが好印象です。
それに故障やトラブルが起きた時にディーラーで対応してもらえるので安心感があります。
設定で気を付けたいのは駐車時録画機能は初期設定では無効になっていることです。本体のボタンで設定変更できるので駐車時の「衝撃検知モード」は有効にしておいた方が安心できると思います。
画質に関しては標準画質で録画されたファイルを見ても特に不満は感じませんが録画時間は少し短いと思っています。
取り扱い説明書には「メモリーカードは付属または純正品以外では正しく動作しない」と注意書きがあるので自己責任になりますが大容量のメモリーカードに変更可能か近いうちに試してみたいと思っています。
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