遅めの朝食を終え「フレペの滝」を見るために知床自然センターへ向かいます。
知床自然センター
「知床自然センター」へはウトロから車で10分もかからずに到着しました。気温はそれほど高くはありませんでしたが日差しが強く暑かったのでタオルとお茶を持ち、虫除けをスプレーして車を降ります。(糖分の入った飲み物や食べ物はクマやハチを引き寄せるので水分は水かお茶にしましょう)
知床自然センター前の案内図を見ると往復約2km、所要時間40分だそうです。
すぐ横にはヒグマに対する注意事項を書いた環境省の看板があります。熊と遭遇するかもしれないところを40分も歩くなんて「どうかしてるぜ!」と心の中で叫びました。
知床自然センターの建物です。ここで情報収集してスタートします。
ウェルカムボードに可愛い熊の絵とともに「もう起きてます」の文字が…。
知床自然センターでは各種グッズのレンタルや販売も行っていました。
館内を見学していると
私「!」
私「玄関前に2頭も出たんかい!」
嫁「ヒグマが出た日は閉鎖になるよ」
6月だし大丈夫だと必死に自分に言い聞かせました。
熊よけ鈴 1,080円(税込)は簡単に脱着可能で魔除け風のデザインの物をウトロの道の駅で買いました。熊よけ鈴の効果については賛否両論ありますが、熊出没地帯初心者な私は藁にもすがる思いで迷わず装備したのは言うまでもありません。
知床自然センター裏手のフレペの滝・遊歩道のスタート地点の看板です。地図上の進入禁止の表示が気になって、左側の地図ばかり見ていました。
右側にカレンダーがあり、ヒグマの出没状況が記載されていましたが
私はまったく見ていませんでした。
自然センターを出てすぐにこんな会話をしていました。
私「とりあえず5/8以降ヒグマは出てないんだね」
嫁「そうだね」
6/2に3頭出てるし、しかも危険な子連れ!
私「もう昼だし、大丈夫だよな」
嫁「たぶんね」
時間は関係ありません、思いっきり昼に出ています!
嫁はカレンダーに気が付いていましたが、私が嫌がりそうなので知らない振りをしたそうです。
周りの視界を遮る、できれば入りたくない雰囲気の森です。前に人が歩いていたのであまり離れない様に歩くことにしました。セミがギャンギャン鳴いていました。
森の中は下りで足場が悪い所もあり、雨の日は水たまりができたり足元が滑るので長靴が必要だと思います。
しばらく歩くと森を抜け平坦で開けた土地になり、視界が良くなりました。周りが見渡せるので多少安心できます。
展望台付近では見える範囲に20人くらい観光客がいましたが私たち以外、誰も熊よけ鈴を付けていないのは意外でした。知床はヒグマとの遭遇率が高いと思いますが皆さん平気なんですね。
展望台からは、切り立った断崖から流れ出る滝と知床連山へ広がる森の雄大な景色を楽しむことができます。
フレペの滝はしとしとと流れ落ちる様子から「乙女の涙」とも呼ばれているそうです。
帰りに道に鹿の親子に出合いました。鹿の子供がいると言うことはヒグマが狙って…。
帰り道の森の中では登りになるのですが、TVクルーらしき人達が重たい機材を担ぎながら早足で歩います。とてもじゃないですがこの暑さの中、同じペースで歩くことはできませんでした。
フレペの滝の遊歩道は、ヒグマが出没して閉鎖になることが意外とあるみたいですね。今回、何事もなく歩くことができたのはラッキーでしたが、また行けと言われると躊躇してしまいます。
帰って来てから知ったのですが「知床自然センター」や「羅臼ビジターセンター」では「熊撃退スプレーのレンタル」を行っていました。素人には危険な場面で使いこなすのは難しそうですが、羅臼湖へのトレッキングや知床登山などでは熊撃退スプレーの携帯を推奨しています。「熊撃退スプレー」は買うと高価なのでレンタルをおすすめします。
次に向かうのは安全な高架木道のある「知床五湖」です。
北海道庁ホームページ:「ヒグマへの対応」
知床自然センター:「知床峠~羅臼湖入口バス停間ヒグマに注意!」2017年7月8日
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