2019年10月のマイナーチェンジで、C-HRにもディスプレイオーディオ(DA)が全車標準装備されます。そこでDAついてトヨタ販売店にいろいろと教えてもらいました。
- トヨタ ディスプレイオーディオについて(Q&A形式)
- ディスプレイオーディオ(DA)について
- TV + Apple CarPlay® + Android AutoTM について
- スマートフォン連携機能について
- ナビキットについて
- ディスプレイオーディオ関連オプションについて
- さいごに
トヨタ ディスプレイオーディオについて(Q&A形式)
ディスプレイオーディオ(DA)について
ディスプレイサイズは?
車種によって異なります。例として新型カローラツーリングは7インチDAが標準装備ですが、9インチDAがメーカーオプションとして選択可能です。カムリの場合は8インチDAのみ設定(標準装備)されています。
ディスプレイの解像度は?
7インチ、8インチ、9インチともVGA(640×480)です。
ディスプレイオーディオのレスオプションは?
レスオプションの設定はありません。
後からディスプレイサイズを変更できる?
できません。
社外ナビや、販売店装着オプションのT-Connectナビは取り付けられる?
DAを物理的に取り外すことはできます。
ただし、DAは2DINサイズではなく、コネクターも従来のナビとは異なります。インパネもDAにサイズを合わせているため、社外ナビなどの取り付けは推奨しません。
また、DAを取り外すと一部コネクティッドサービスが提供できなくなります。
マルチメディア系の外部入力は?
Bluetooth接続とUSB端子だけです。AUX端子、SDカードスロット、HDMI端子はありません。
使用できるUSBメモリは?
ファイルフォーマット
FAT16および、FAT32
最大フォルダ数
3000(ルート含む)
最大フォルダ階層
8階層
最大ファイル数
9999(1フォルダにつ最大255ファイル)
USBメモリから再生できる音楽データは?
認識する拡張子はmp3、wma、m4aだけです。
MP3(MPEG1 LAYER3)
- サンプリングレート:32kHz、44.1kHz、48kHz
- ビットレート:32~320kbps VBR対応
- 対応チャンネル:ステレオ、ジョイントステレオ、デュアルチャンネル、モノラル
- その他:ID3 Ver. 1.0、ID3 Ver. 1.1、ID3 Ver. 2.2、ID3 Ver. 2.3(文字数は各バージョンに準拠)に対応
MP3(MPEG2 LSF LAYER3)
- サンプリングレート:16kHz、22.05kHz、24kHz
- ビットレート:8~160kbps VBR対応
- 対応チャンネル:ステレオ、ジョイントステレオ、デュアルチャンネル、モノラル
- その他:ID3 Ver.1.0、1.1、2.2、2.3(文字数は各バージョンに準拠)に対応
WMA(Windows Media Audio)
- サンプリングレート:32kHz、44.1kHz、48kHz
- ビットレート:CBR 48~192kbps VBR対応(Ver. 7/Ver. 8)、CBR 48~320 VBR対応(Ver. 9.1/Ver. 9.2)
- 対応チャンネル:ステレオ、モノラル
- その他:マルチチャンネルは2chに変換、WMAタグ対応
AAC(MPEG4 AAC-LC)
- サンプリングレート:11.025kHz、12kHz、16kHz、22.05kHz、24kHz、32kHz、44.1kHz、48kHz
- ビットレート:8~320kbps VBR対応
- 対応チャンネル:1ch(1/0)、2ch(2/0)
- その他:デュアルチャンネルには非対応、AACタグ対応
WAV(LPCM)
- サンプリングレート:8kHz、11.025kHz、12kHz、16kHz、22.05kHz、24kHz、32kHz、44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、176.4kHz、192kHz
- 量子化bit数(bit):16bit、24bit
- 対応チャンネル:1ch(1/0)、2ch(2/0)
- その他:48kHz/24bit以上の音源は48kHz/24bitにダウンコンバート、マルチチャンネルは2chに変換
FLAC(Free Lossless Audio Codec)
- サンプリングレート:8kHz、11.025kHz、12kHz、16kHz、22.05kHz、24kHz、32kHz、44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、176.4kHz、192kHz
- 量子化bit数(bit):16bit、24bit
- その他:48kHz/24bit以上の音源は48kHz/24bitにダウンコンバート、マルチチャンネルは2chに変換
ALAC(Apple Lossless Audio Codec)
- サンプリングレート:8kHz、11.025kHz、12kHz、16kHz、22.05kHz、24kHz、32kHz、44.1kHz、48kHz、64kHz、88.2kHz、96kHz
- 量子化bit数(bit):16bit、24bit
- その他:48kHz/24bit以上の音源は48kHz/24bitにダウンコンバート、マルチチャンネルは2chに変換
OGG Vorbis
- サンプリングレート:8kHz、11.025kHz、12kHz、16kHz、22.05kHz、24kHz、32kHz、44.1kHz、48kHz
- ビットレート:32~500kbps VBR対応
- その他:48kHz/24bit以上の音源は48kHz/24bitにダウンコンバート
ハイレゾ音源には対応している?
対応しています。ハイレゾの定義は、一般社団法人電子技術産業協議会(JEITA)の定義に準拠、対応フォーマットはWAM、FLAC、ALAC、OGG Vorbisです。
USBメモリから再生できる動画データは?
対応画素数は1920×1080(フルHD)ピクセル、フレームレートは最大60i/30pです。使用するUSBメモリによっては、動画を再生できない場合があります。
MPEG4
- 動画コーデック:H.264/MPEG-4 AVC、MPEG4
- オーディオコーデック:AAC、MP3
AVI
- 動画コーデック:H.264/MPEG-4 AVC、MPEG4、WMV9、WMV9 Advanced profile
- オーディオコーデック:AAC、MP3、WMA(Ver. 7、Ver. 8、Ver. 9.1、Ver. 9.2)
WMV(Windows Media Video)
- 動画コーデック:WMV9、WMV9 Advanced profile
- オーディオコーデック:WMA(Ver. 7、Ver. 8、Ver. 9.1、Ver. 9.2)
再生可能なiPod/iPoneは?
USB端子に接続した以下の機種の音楽ファイルを再生できます。※Android AutoTM接続中のとき、この機能は使用できません。
- iPone XS Max
- iPone XS
- iPone XR
- iPone X
- iPone 8
- iPone 8 Plus
- iPone 7
- iPone 7 Plus
- iPone SE
- iPone 6s
- iPone 6s Plus
- iPone 5s
- iPone 5c
- iPone 5
- iPod touch (6th generation)
- iPod touch (5th generation)
- iPod nano (7th generation)
※機種やソフトウェアのバージョン、個体差などにより使用できない場合があります。
- iPhone
- iPod classic
- iPod with video
- iPod nano (3rd generation)
- iPod nano (2nd generation)
- iPod nano (1st generation)
※ソフトウェアバージョンなどの違いによっては互換性がない場合があります。
Bluetoothオーディオについて
動作確認済みのBluetooth ポータブルオーディオプレイヤー(携帯電話のオーディオプレイヤーを含む)をDAで操作できます。
- 対応Bluetooth仕様:Ver. 2.0以上 (Ver. 4.2以降を推奨)
- 対応プロファイル:A2DP Ver. 1.0以上 (Ver. 1.3以降を推奨)、AVRCP Ver. 1.0以上 (Ver. 1.6以降を推奨)
※Apple CarPlay®、Android AutoTM 接続中のとき、この機能は使用できません。※ポータブル機でMiracast接続をしているときはBluetoothオーディオの音が出ないことがあります。※ほかの無線機器と同時に使用すると、それぞれの通信に悪影響をおよぼすことがあります。
ディスプレイオーディオだけで何ができる?
- AM・FMチューナー
- Bluetooth:ハンズフリー通話、オーディオ再生
- Smart Device Link(SDL):対応したナビアプリや音楽再生機能を有するスマホの画面をディスプレイに表示、操作
- USB入力:動画・音楽ファイルの再生、給電
- Miracast:スマートフォンやタブレットなどの画面をワイヤレスでディスプレイ表示(Androidのみ)
- ヘルプネット:エアバック連動
- eケア
- マイカーサーチ:うっかり通知、リモート確認・操作
携帯接続でT-Connectは利用できる?
できません。DCMを用いたサービスを前提としています。
TV + Apple CarPlay® + Android AutoTM について
TV + Apple CarPlay® + Android AutoTM の価格は?
開通時に一度だけ、33,000円(税込)かかります。月額利用料金は発生しません。
T-Connectを解約しても利用可能?
T-Conectの契約を解除しても「TV + Apple CarPlay® + Android AutoTM」は利用できます。
後から申し込むことはできる?
T-Connect契約済みでも、追加申し込みできる予定です。(19年11月以降)
TVアンテナはどこ?
フロントウインドウガラスおよびリヤウインドウガラスに埋め込まれています。
B-CASカードはどこ?
B-CASカードに相当するデータがあらかじめチップに書き込まれています。
オプション費用はテレビの受信料?
受信料ではありません。DAのテレビ機能を通信で利用開始するための作業にかかる費用です。
なぜ「Apple CarPlay®、Android AutoTM」は有料?
車両側の「Apple CarPlay®、Android AutoTM」対応に費用がかかるため、有料にさせていただいています。
TVとApple CarPlay®、Android AutoTMを切り離す検討は?
検討はしましたが、利用ニーズに合わせる形でセットにさせていただきました。分けたほうが良いという意見が多ければ今後検討させていただきます。
走行中の制限は?
走行中は安全のため、テレビや動画の映像は表示されず音声のみとなります。
「Apple CarPlay」でGoogleマップは使える?
iOS12以降であれば利用可能です。詳しくは「Appleのサイト」を参照してください。
スマートフォン連携機能について
スマーフォン連携で使えるアプリや対応機種の確認は?
Smart Device Link(SDL)
Apple CarPlay®
Android AutoTM
スマートフォン連携機能使用中の操作は?
- 停車中:DA・スマートフォンどちら側でも操作可能
- 走行中:音声操作のみ
走行中にMiracastは使用できる?
安全上の配慮から走行中は音声だけになります。
ハンズフリー通話はできる?
できます。
- Smart Device Link(SDL):DA標準のハンズフリー機能を利用
- Apple CarPlay®:付属した電話機能を利用
- Android AutoTM:付属した電話機能を利用
Smart Device Link(SDL)でLINE電話は利用できる?
現時点では利用できません。
スマートフォン連携の通信量は?
例としてナビゲーションアプリ使用中は、1時間あたり10~15MBほどの通信量です。※条件により異なります。
連携機能はスマートフォンのバッテリーを消費してしまうのでは?
USB接続で充電しながら利用可能です。
連携機能を使用せず充電は可能?
可能です。
DCMのテザリングは可能?
DCMからスマートフォンへのテザリングはできません。
ナビキットについて
ナビキットの価格は?
- T-Connectナビキット:110,000円(税込)
- エントリーナビキット:66,000円(税込)
ナビキットの大きさは?
サイズは(W)178mm×(D)131.5mm×(H)30mmです。
ナビキットの設置場所は?
原則インパネの中です。
地図の記憶媒体は?
内蔵のSDカードです。地図データの全更新は車両標準のUSB端子を介して行います。
ナビキットの保証期間は?
用品と同様に3年です。それ以降は各販売店の商品(延長保証プランなど)で対応可能です。
ナビキットを装着してもスマホ連携機能は使える?
使用できます。
6年目以降のT-Connect契約は自動継続?
継続手続きを行わない場合、自動解約になります。
3年目の全地図更新は無料?
お客様負担軽減の観点から、無料の全地図更新は付帯していません。
パソコンでデータをダウンロードして更新は可能?
マップオンデマンド有効期限内であれば可能です。
ディスプレイオーディオ関連オプションについて
CD・DVDデッキは用意されている?
車種により異なります。カムリには販売店装着オプションとしてCD・DVDデッキが用意されています。録音機能はありません。
ETC・ドライブレコーダーとの連動は?
ナビキットと連動したETCは設定されます。ドライブレコーダーとの連動はディスプレイオーディオが未対応のため設定されません。
バックカメラの設定は?
標準装備もしくはメーカーオプションとして設定されます。
後席ディスプレイの設定は?
現行で設定のある車種については、設定する方向です。
T-Connectオプションサービスの課金タイミングは?
月末締めの翌月請求です。実際の請求や引き落としのタイミングはカード会社により異なります。
月払いの基準日は?
申込日にかかわらず、1日~末日です。オプションサービスを契約すれば、当日から利用可能です。
クレジットカードの名義は?
車の名義と異なっていても可能です。
さいごに
気になった点を一つだけ、9インチHD(1280×720)ナビ(NSZT-Y66T)の画面を見慣れているので、9インチディスプレイオーディオのナビ画面はぼやけているように感じました。(慣れると思いますが…)
画質にこだわる方には改悪かもしれませんが、バックカメラやパノラミックビューモニターの解像度が低いので、HDディスプレイを採用して価格が上昇するくらいならVGAで十分となったのでしょう。
と、個人的には好意的に受け止めています。
そのせいかどうかはわかりませんが、ディスプレイオーディオ搭載車を購入する方は購入時の負担が大幅に減るのではないでしょうか。
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