電装品のマイナスコントロール

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いろいろな電装品に応用できると思うのでマイナスコントロールした場合の純正風スイッチのパイロットランプを連動させる方法を説明したいと思います。

LED付きプッシュスイッチ

現在、作業中の「ウインカー連動デイライト」の電源を完全に切るためにはマイナス側にスイッチを取り付ける必要があります。今回、私は「トヨタ用コネクタワイヤキット付き青色LEDプッシュスイッチ」を利用してスイッチを取り付けました。

トヨタ用コネクタワイヤキット付き青色LEDプッシュスイッチ

この製品はイルミネーションに連動して文字が点灯し電装品に連動してパイロットランプが点灯する純正風のスイッチです。LEDカラーはブルーを選びました。


トヨタ用コネクタワイヤキット付き青色LEDプッシュスイッチ

C-HRにサイズは合うと思っていますが、まだ取り付けていないので不明です。 サイズはピッタリでした。


パッケージ裏

綺麗にパッケージされていていますが説明書などはありません。接続方法は販売ページで一応解説されています。

プッシュスイッチの接続方法

普通に使う場合(プラスコントロール)

①GREEN(緑/黄):アクセサリー電源に接続
②RED1(赤/黄):電装品に接続
③RED2(赤/黄):イルミネーション電源に接続
④BLACK(黒):アースに接続

電装品の手前にスイッチを設置した場合の使い方です。

電装品の後ろにスイッチを設置(マイナスコントロール)

電装品のアースを「①GREEN(緑/黄)」に接続して「②RED1(赤/黄)」から出ている配線をアースに接続することでマイナスコントロールすることはできます。しかしこのままではパイロットランプが電装品に連動して点灯しなくなります。

マイナスコントロールでパイロットランプを連動させる方法

マイナスコントロールでパイロットランプを連動させるには一般的に「4極リレー」を使います。

エーモン 4極リレー」を使った方法で説明すると「トヨタ用コネクタワイヤキット付き青色LEDプッシュスイッチ」の「①GREEN(緑/黄)」をアクセサリー電源に接続
「②RED1(赤/黄)」を「エーモン 4極リレー」の「青線」に接続します。

マイナスコントロール

エーモン 4極リレー」の接続

青線:「②RED1(赤/黄)」
黒線:アース
赤線:電装品のアース
黄線:アース

4極リレーを使わないマイナスコントロール(改造)

ブログ的にはリレーを使わない方法を考えないわけにはいきません。(需要は無いかもしれませんが)

今回用意した「トヨタ用コネクタワイヤキット付き青色LEDプッシュスイッチ」はツメで止まっているだけで簡単に分解できました。

スイッチ基板

基板には余裕があり、コネクタに空きがあるので配線を増やすことも簡単そうです。


スイッチ基板

回路的に何とかなりそうなので改造することにしました。


コネクターの固定クリップを外す

配線を増やすために製品のコネクタピンと手持ちにある「コネクタピン」とを比べます。ピンは固定されているクリップを外すことで抜くことができます。


コネクタピン

上が製品、下が手持ちの「コネクタピン」です。正常に接続するには奥まで挿入する必要がりますが形状が違うのでこのままでは無理そうです。


コネクタピン

コネクタピンを手配してもいつ届くかわからないので、ラジオペンチで形を(強引に)整えて奥まで挿入しました。真ん中が増設した配線です。手前までコネクタピンが来ているので接続は正常に行えます。


ピンアサインを変更

スイッチをマイナス側に移動させるために「①GREEN(緑/黄)」と「②RED1(赤/黄)」の配線を入れ替えました。この作業は個人的にミスをしないための物で必ず必要な作業ではありません。


基板改造後

左上のLED(パイロットランプ)の右の足(マイナス)をカットしてスイッチングダイオードを使って入れ替えた「①GREEN(緑/黄)」(左から2番目のピン)に接続しています。左上のLED(パイロットランプ)に接続されている抵抗のプラス側を切断、新たに増やした配線(3番目のピン)に接続します。


基板改造

これで改造は終了です。スイッチ内部をマイナスコントロールすることで、マイナスコントロール回路でパイロットランプを連動させることが可能になりました。


スイッチ回路

あまり説明になっていない気がするので、簡単な図にしてみました。配線を入れ替えることでスイッチをマイナス側に移動させたことになっています。イルミ用回路とスイッチ回路は完全に切り離しました。他にも良い配線方法があると思うので一例として参考程度にお願いします。

改造したスイッチはプラスコントロール回路ではパイロットランプは連動しないので注意してください。スイッチとして使うことはできますが、あまりおすすめしません。

実際に接続してテストします。写真の接続されていない「赤/黄線」と「黒線」はイルミネーション用の配線です。テストには関係無いので接続していません。

スイッチオフ状態

スイッチオフの状態です。パイロットランプは点灯していません。


スイッチオン状態

LEDスイッチを入れるとデイライトとパイロットランプが点灯しました。改造は成功です。


スイッチへの配線

改造後のスイッチへの接続は「緑/黄線」に「ウインカー連動デイライト」のマイナス線、増設した「紫線」へはアクセサリー電源、「赤/黄線」はアースに接続します。

LEDスイッチオン、システム(エンジン)停止状態、ハザード点滅状態ではLDEスイッチのパイロットランプは点灯しません。「ウインカー連動デイライト」のデイライトは点灯しませんが、アンバーはウインカーに連動し点滅します。

LEDスイッチオフだと、すべての場面で「ウインカー連動デイライト」は消灯(ウインカー連動も含む)した状態です。

トヨタ用コネクタワイヤキット付き青色LEDプッシュスイッチ

実際にC-HRに取り付けました。パイロットランプが明るくてイルミネーションぽくなっていますが、眩しいわけではないので今のところ輝度を落とす予定はありません。

お約束になりますが自分で作業される方はくれぐれも自己責任で慎重にお願いします。

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